私たちは、技術経営(MOT:Management of Technology)に関する、幅広い領域をテーマとして捉え、技術を活かした企業・組織が発展成長するための理論や概念を探求します。技術経営とは、他者との競争の源泉となる要素を技術とする企業・組織を対象とした、経営論、経営手法を総称したものです。一般的なコモディティ系企業向けの経営論とは異なり、多くの不確実な要因をコントロールしながら、「持続的成長(サステナビリティ:Sustainability)」と「業績安定性(ボラティリティ:Volatility)」を目指します。
対象となるおもな業界は、技術そのものの研究開発を担う、電気、機械、通信、IT、化学、医療医薬界のほか、技術を生かした組織活動により社会に貢献する、輸送・運輸交通、小売、建設、エネルギー等の業界を含みます。ただし、こうした業界に属しながらも技術の依存性が高くない企業・組織は、技術経営の対象とならない場合もあります。
【 技術経営のおもな要素 】
- 研究(Research)、および開発 (Development)のマネジメント態勢
- 組織の持続的成長 (Sustainability)
- 競争の源泉となる技術競争を行う故の不安定な業績変動を抑える (Volatility)要素
- 技術の標準化やパテントを中心とした企業連携 (Technology Partnership)
- 技術を軸においた市場マーケティング(Technology Marketing)、およびブランド戦略(Technology Blanding)
- 新技術の浸透において社会変革をもたらす社会的貢献 (CSR:Corporate Social Responsibility)
- イノベーションを起こすべき社会変革の思想、思考力、発想力 (Innovation)
また、技術経営のほか、おもに理工数系や社会科学の分野において、理論、概念、知識領域等をより分かりやすく学べるようにという観点から、児童教育をも含めた幅広い世代に対しての教育手法(メソッド・ツール・プログラム)の開発活動にも取り組んでまいります。